例えば内服薬の場合、大部分は小腸から吸収され、血液、リンパの流れによって全身に運ばれます。吸収されたお薬は体内にほぼ均等に移行すると考えられますが、脂肪に溶けやすいお薬は脂肪組織や脂肪の多い神経系に比較的よく集まります。

内服すると胃酸で分解され効果を失ってしまったり、胃に負担をかける場合には、坐薬や注射剤が投与される場合もあります。また、局所的な作用を目的として皮膚、耳、鼻などに用いられるお薬もあります。病気の状態や性質で使い分けられるのです。